ココが怖い!うつぶせ寝、SIDSが危険と言われる理由

みなさんは「SIDS」という言葉を聞いたことはありますか?

SIDSというのは、乳幼児突然死症候群(Sudden infant death syndrome)という病気で、その名の通り、赤ちゃん(原則として1歳未満の児)がなんの予兆や病気もないのに、突然眠るように死に至る病気です。SIDSが発症するのは主に睡眠中だと言われています。

日本ではどのくらいSIDSが引き起こされているの?

日本において、SIDSは乳幼児の死因第4位です。また、平成30年には1年で60人の赤ちゃんがこの病気で死に至っています。つまり、6000~7000人に1人の確率で起こるとされている病気です。

今回は、SIDSが怖いと言われている主な2つの理由とSIDSリスクを高めると言われているうつぶせ寝についてお話します。

SIDSが恐れられている2つの理由とは?

まず、SIDSが怖いと言われている理由についてですが、主に2つあります。

1つ目:「突然」起こる

1つ目としては元気に生まれ、元気にすくすく育っている赤ちゃんが「突然に」死に至る点です。

例えば、赤ちゃんに高い熱が出てきた、ぐったりしている、泣き声が止まらないなどのいつもと違う変化があれば、急いで病院に行きます。そして、医者に診てもらい、なぜ体調が悪いのかが分かり、治療して治すことができますよね?

しかし、SIDSの場合は、元気な赤ちゃんが寝ているうちに死に至ります。そのため、SIDSだと分かるのは赤ちゃんが死に至ってからなのです。

つまり、SIDSが起きる前に発見し、治療することができません。いきなりSIDSが引き起こされ、赤ちゃんの命を奪っていくことがこの病気のとても怖いところです。

2つ目:未だ「原因不明」

2つ目として、SIDSは「原因不明」であるという点です。現時点で、SIDSがなぜ起こるのかは分かっていません。

そのため、「これをすればSIDSは起きない」「この行動をしたら、絶対にSIDSが起こる」というものはないのです。

つまり、SIDSというのは元気な赤ちゃんが突然に、原因もわからず死に至るため、防ぎようがないことが恐ろしい病気なのです。

SIDSのリスクを高めると言われている行動とは?

次に、SIDSのリスクを高める危険因子についてお話します。上記にも書いた通り、SIDSに対しては、現時点でもなぜ起こるのかが分かっていません。しかし、危険因子とされるものが分かっています。それが、「うつぶせ寝」です。周りに目を向けると、「うつぶせ寝は肺を鍛えることが出来るのでオススメです」や「昔はうつぶせ寝が良いとしていた」などと言ってうつぶせ寝を推奨している人やサイトをよく見かけますが、これは誤りだと言われています。

うつぶせ寝がSIDSを高めることは証明されている?

研究においてもうつぶせ寝はSIDSを引き起こしやすいということが分かっており、危険なのです。

ある研究では、SIDSが引き起こされた赤ちゃんの発見時の体位として、うつぶせ寝が47.7%、仰向けが39.0%であったというような結果が出ています。

このことから見ても、うつぶせ寝の方が仰向けの状態に比べてSIDSが起こりやすいことが分かりますね。そのため、保育の現場などでは、子供のお昼寝の時間にはうつぶせ寝をさせないように注意を払うような共通理解があるところがほとんどです。

SIDSだけじゃない!さらにうつぶせ寝の恐ろしいところとは?

うつぶせ寝の怖いところは、もう1つあります。うつぶせ寝をすることで赤ちゃんの窒息にもつながることです。窒息は赤ちゃんの死因第1位であるように、とても多いです。

赤ちゃんの成長にもよりますが、赤ちゃんは呼吸が苦しいと思っても、自分で寝返りをうち、うつぶせ寝から仰向けに状態を変えることが難しいです。そのため、うつぶせ寝は赤ちゃんの窒息、それにより死に至ることもあるため、とても危険であると言えます。

さいごに

SIDSは元気な赤ちゃんが突然、原因が分からず死に至るような恐ろしい病気です。お母さんから生まれ、これからすくすくと育っていきますようにと願われた赤ちゃんが、なんの予兆もなく死に至るなんて考えられませんよね。

しかし、SIDSは突然に赤ちゃんの未来、お母さん、お父さんが望んだ未来を奪ってきます。そのようなことが起こらないためにも、SIDSを引き起こすリスクについて知ってほしいです。特に、SIDSを引き起こすリスクがあると言われるうつぶせ寝に関しては、現在も「うつぶせ寝がいい」という人がいます。

しかし、うつぶせ寝はSIDSのリスクを高めることや窒息し、死につながるケースもあり、危険であることを理解しておいてほしいです。そして、うつぶせ寝をしないことで赤ちゃんがSIDSを引きおこすリスクを下げ、命を守ることにつながります。